2005 Majesco Planet Moon PSP |
↑血の雨を降らせろ!(笑) |
北米版PSPソフト「Infected」を紹介!
「クリスマスなんて嫌いだ……ゾンビアポカリプスが起これば良いのに……。」 なんて色々こじらせている青年達(主にメタルヘッズ)に送る、究極のジングルヘル・シューティングゲームが登場!
さぁクリスマスムードを血で染めろ!レイニングブラッドだ!(笑)
↑ジャイアントゾンビ怖すぎ! |
クリスマスファックオフ
本作は、ホリデーシーズンのニューヨークを舞台に、突如として現れた感染者=ゾンビを片っ端からキルしていくTPSスタイルのアクションゲーム。 PSPオリジナルタイトルとなっており、 モードはメインの「キャンペーン」とアドホックモードを介しての「マルチプレイヤー」が搭載。ローカルでの8人対戦が可能となっています。
B級テイストあふれる画面通り、プレイ中はとにかく銃声とメタルサウンドが鳴り響き、肉片やサンタクロースが宙を舞うというマッドテイストっぷりで、クリスマスがテーマというだけで拒否反応を示してしまうようなメンタリティのナード諸君にも安心して進められる逸品となっている。
ちなみに先に言っておきますがSLAYERの楽曲は収録されていません。 適当なこと言ってすみませんでした(笑) サウンドトラックについては後で解説します!
↑最悪なクリスマスプレゼント |
ツリー点灯式の悲劇
主人公となるのはこのゾンビパンデミックの犠牲者でもある男「スティーブン」。
ツリー点灯式でのゾンビ発生を皮切りに、瞬く間にニューヨーク全土へと感染が広がってしまった未知のウィルスだったが、何故かこの男だけ感染を免れピンピンとしている。 調べてみたところ人類の1%だけが持つであろうとされる”ゾンビ免疫”を保有していることが分かり、科学者達は彼の血液を元に人類の存続をかけたリーサルウェポン「バイラルガン」を製作。
もちろん弾薬となるのは己の血液なので、スティーブンを前線部隊に無理やり投入。 ルーキーコップとしてこのゾンビパンデミックに立ち向かうのであった……。
いやぁ~免疫うんぬんにブラッドガンという良い感じにB級なプロットがそそりますね(笑)
他にもストーリー進行がニュース番組形式で語られたり、日本の科学者とのデタラメなやり取りなど細かい部分も一貫してB級テイストな作りは非常に好印象です!
↑チープな肉片がイイ感じだ! |
7種類の対ゾンビウェポン
ゾンビ共を蹴散らすウェポンは、「サブマシンガン」や「ロケットランチャー」など5種類のメインウェポンに加え、特殊兵器の「グレネードランチャー」、「チェーンソー」の2種類を加えた全7種類が存在。 特殊兵器以外は弾数制限が無く、撃ちまくれるという珍しい仕様。
面白いのが武器のレベルアップシステムで、ステージの最初ではハンドガンしか使えないのですが、ゾンビを倒していくとポイントメーターが加算されていき、メーターが上がるごとに「ショットガン」、「サブマシンガン」と使える武器が増えていきます。
このメーターは継続的にポイントを獲得していないと徐々に下がっていくという仕様で、ダラダラ移動していると「あ!さっきまでRPGだったのサブマシンガンになってる!ジーザス!」ってなことになってしまうので要注意!もうとにかくゾンビを蹴散らし続けるのが攻略のカギなのです!
↑豪快な血のエフェクト |
ブラッドファクトリー
ウェポンといえば本作の特徴でもある「バイラルガン」を紹介しなければなりません。 この血液ガンはメインのウェポンとは別に標準装備しており、弾数無限のブラッドショットを撃つことができます。
ゾンビを倒すには必ずこのブラッドショットでトドメを刺さないといけないのですが、せっかく免疫を含んだブラッドショットなのに、治療どころか”爆発して血飛沫になってしまう”というところは突っ込まないでおきましょう(笑)
このブラッドショットは弱っているゾンビにしか効果が無く、実弾兵器で体力を奪い「トドメ刺せ!」のサインの赤いオーラが出たらゴー・スプラッシュ! 近くにいるゾンビも巻き込んでの攻撃なので、高ポイントのコンボもガンガン狙っていきましょう!
↑チェーンソーで八つ裂きだ! |
短いけど豊富なステージ!
本作のキャンペーンはミッションクリア制となっており、「セントラルパーク」や「チャイナタウン」などのニューヨーク各地を舞台とした全32ステージがプレイヤーを待ち受けています。
ミッションの種類は大きく分けて3種類あり、全ての敵を倒す「キルエムオール」、襲撃から市民を守る「ディフェンダー」、そして最も難易度の高い「ヘリコプター救助」が存在。 ヘリコプター救助は、街の各地に点在する市民を確保してヘリコプターまで運ぶというもので、ゾンビに襲われてしまう前にダッシュで助けにいかなければならない忙しいミッション。
意外と豊富なステージですが、1面あたり2~3分で終わるのが多く、サクサクと進めていくことが可能。 腰を据えてやるようなゲームではなく、B級なイメージ通りのテンポの良いアクションゲームとなっています。
↑おぉ!懐かしい! |
SPLAT FEST!
さて!本作でのもう一つの特徴であるサウンドトラックの解説を!
ゲーム中はサンタクロースも思わずメロイックサインな重厚なメタルサウンドが鳴り響き、見事なまでにやっすいスプラッター映画の雰囲気を再現しているのです!(笑)
収録されているのは「Slipknot」を筆頭に「Chimaira」、「Ill Nino」、「Fear Factory」といったロードランナーのニューメタル勢など強力なラインナップ! しかもPVまで収録されている楽曲もあり、全22曲の豪華なサウンドトラックとなっているのです!
↑「Vol.3」の広告を発見! |
しかも!「Slipknot」と「Chimaira」に至ってはゲーム中のプレイヤーキャラとして使用できるという嬉しいオマケも搭載! Slipknotはちゃんと9人全員登場するというアホみたいな仕様なので、是非この機会に推しメンを使ってみましょう! ちなみに俺の推しメンはピンヘッドみたいな奴だ!(笑)
Slipknot聞くのは中学生ぶり位でしたが、久しぶりに聞くとなかなかカッコいい! やっぱりこういうゲームでのサウンドトラックは重要だということが分かりますね! お口直しに「Junkie XL」を収録しているところもナイスです!
「Infected」のサウンドトラックリストはコチラ←
↑完全にバカゲーだ(笑) |
意外と珍しいクリスマスゲー
クリスマスゾンビゲームという新たなフィールドに挑戦した本作は、PSPというアクションゲームには制限の多いプラットフォームながら、爽快感のあるゴアエフェクトやクリスマス感抜群なステージなどかなり頑張って作られており、PSPのアクションゲームとしては高水準な出来だと言えます。
メタスコアも74点と高く、テンポの良いアクションとユニークなゲームデザインが評価されてる模様です。 個人的にあまり不満なところはないのですが、強いて挙げるとするなら”流行っているときにマルチプレイを体験してみたかった”というところですかね。 (まぁ、そもそも流行っていたか疑問ですが……。)
批評サイトではマルチプレイを評価しているところも多く、キャラカスタマイズが搭載されている本作では、友人同士で適当にプレイするにはもってこいのゲームなのではないかと思いました。 全員Slipknotで対戦とか絶対盛り上がりますよね!いや~やってみたかった!(笑)
↑大量のサンタ軍団! |
いつか8人対戦してみてぇ!
一部では有名で一定の知名度がある本作は、比較的入手しやすい洋ゲーとなっており、2014年現在、中古で1000円~2000円程度の値段で流通している模様。
PSP持っていて”過去に”ニューメタルを聞いていたなら間違いなくオススメで、「あぁ…こんな曲聴いていたなぁ……(笑)」と昔を思い出しながらゾンビ共を血祭りに上げてしまうこと間違いなしです! きっとプレイした翌日には「IOWA」を聞いてることでしょう!(笑)
ちなみにどうでもいいですが、自分はクリスマスの雰囲気大好きです。 以上!
↑レイン・ブラッドじゃないか! |