360 「Ghostbusters: The Video Game」

2009 Atari
Terminal Reality
360/PS3/PS2/PSP/DS/PC
↑マシュマロマン登場!
北米版Xbox360ソフト「Ghostbusters: The Video Game」を紹介!

80年代を代表するもはや説明不要なSFコメディ映画「ゴーストバスターズ」がファン感涙の様々なフィーチャーをひっさげビデオゲームで蘇った!これは体験せねばならない!

開発は「Blood Rayne」シリーズの”Terminal Reality”が担当。


↑このドタバタ感!
Don't Cross the Streams!

2009年に発売された本作は、あの中性子ビームやECTO-1、そしてビル・マーレイまでもがリアルに再現されたアクションアドベンチャーゲームで、プレイヤーは新米ハンターの「ルーキー」となり、ピーターやレイなどと共にオバケ退治に励んでいきます。

「ゴーストバスターズ」のゲーム化は1990年にNES/GBで発売された「New Ghostbusters 2」以来約20年ぶりとなり、非常に久しく、本格的な3Dでのゲーム化は初めてです。

ストーリーはオリジナルとなっており、映画「ゴーストバスターズ 2」の後ということになるのですが、「ホテル」「図書館」などといったお馴染みのロケーションやオバケがふんだんに登場し、ギャグの効いたセルフオマージュで楽しませてくれます。


↑釣りゲーみたいだ!(笑)
キャプチャー・ザ・ゴースト

本作は基本的にTPSスタイルとなっており、オールマイティに使える「中性子ビーム」や広範囲に散弾する「ショックブラスト」など、全4種類の対オバケウェポンを使用して戦っていきます。

全ての武器にはプライマリとセカンダリの2種類のショットが用意されており、敵を硬直させる「ステイシスストリーム」や電子パルス高速連射の「オーバーロードパルス」など強力なショットでオバケを退治することが出来ます。

これらの攻撃で戦っていくのですが、ただ単に撃ちまくるだけでは完全に退治することは出来ません。 仕上げには大事な捕獲作業が待っているのです。

↑慎重にビームを落として捕獲しよう
映画でも印象的なこの捕獲作業ですが、もちろん完全再現されておりオバケをブン回してシャンデリアやテーブルに激突させ、弱ったところに捕獲トラップをスローインと、憧れのあのシーンが体験できちゃうのです!

常に2~4人の仲間と行動することになる本作では、ひとたびオバケが出現すると全員なりふり構わずビーム乱射(笑) あっちこっちでドタバタ騒ぎが起こる蛍光色チッカチカなゲーム画面は必見!

ギャグを飛ばしつつも、良いタイミングで捕獲トラップを投げてくれたり、ダウンしたら直ぐに飛んできてくれたりと、非常に頼もしいゴーストバスターズの面々。 これぞプロフェッショナルです。


↑怖いな~怖いな~。
出た!オバケダウジング!

ゲームの大半はドタバタな戦闘シーンですが、退治しようにもオバケに出てきてもらわないと手も足も出ません。 現場に着いたらまずは「PKEメーター」「パラゴーグル」を使ってのオバケ探索となります。

使用中は主観視点に変わり、デバイスの反応を見ながら痕跡や証拠品を集めていくという、これまた映画ファン憧れのシーンとなっており非常にクールです。 戦闘時とは逆に静かなシーンとなるダウジングですが、いきなりオバケが飛び出してきてビックリするのもご愛嬌。

オバケの生い立ちや弱点等も調べられる便利なアイテムなので、ゲームに詰まった時は集めた情報を見てみるのが得策。 ボス攻略には非常に重要です。


↑スライムでドアを引っ張る!
アナログギミック搭載

大抵の場面はPKEを使用して痕跡などを見つけると次へ進めるようになるのですが、中にはギミックを解かなければ進めない箇所があり、キャプチャービームで障害物を動かす等の非常にアナログなギミックが用意されています。

面白いと思ったのが「スライムテザー」という武器を使ってのギミック。 この武器は対象の2箇所をくっ付けることが出来る粘着スライムショットで、壁とドアにくっつけて引っ張る力を利用してドアを開けたり、足場と足場をくっ付けて通れるようにしたりと想像力を働かせての攻略が求められるのです。

スライムをくっ付けた2箇所には引っ張る力が働くので、とりあえず「ベンチ」「ゴミ箱」「クッソ高価な絵画」など片っ端から天井にぶら下げたり、無意味にスライムを張り巡らせてみたりと本編そっちのけで遊ぶこと間違いなし(笑) オバケを捕獲トラップにダンクシュートなんて芸当も可能な最強兵器なのです。ちなみに攻撃力は潔くゼロ!(笑)


↑頼もしいNPC達
力を合わせて立ち向かえ!

ステージは全部で7チャプター用意されており、各ステージ最後のボスを倒すとステージクリアとなります。 ボス戦は単純に撃ちまくれば良いものから、シールドを破壊してから攻撃などの手順を踏まないと倒せないボスも存在。 ウィークポイントは要チェックです。

ボスオバケはゲームオリジナルが多いものの、「アグリー・リトル・スパッド」「マシュマロマン」との戦闘もちゃんと用意されており大満足な出来で、みんなで協力して倒すというコープ感も映画さながら、忠実に再現されております。

ローカルでは出来ないものの、ネットを介して4人までの協力プレイ(コープ専用モード)が搭載されているので、ゴーストバスターズが好きなボンクラ友達を誘ってみるのもアリですね。 ちなみにコンソール版での野良プレイヤーは絶滅しているので必ず友達を誘いましょう(笑)


↑おぉ!これは感激だ!
マニアック事務所!

ステージとステージの合間にはゴーストバスターズの事務所をうろつくことができ、ブリーフィングまで自由に探検することができます。

3Dで再現された事務所は、ベットルームやオフィスやガレージなどを忠実に再現しており、ゲーム筐体や各種装置のディティールもさることながら、各部屋の位置関係がわかるというこれぞファン感涙なシーンとなっているのです。

もちろんちゃんとお馴染みの”のぼり棒”も設置されているので、無意味に降下してしまうこと受け合い。 まぁ、ゲーム中はそんな切羽詰るシーンは無いわけですが、とりあえず意味無く降下するのが正しいプレイスタイルですね。 ちなみに下から上へは登れないので注意(笑)


↑終盤はボスラッシュだ!
ファンなら買いの佳作

怪事件を解決しながらゲームを進めていくと、どうやら事件の起こる場所が”ある星座”の星の位置通りになっていることを突き止めます。 もちろん、星座が完成すると結界が解かれて非常にマズい事態になることは明確です。 はたしてゴーストバスターズは阻止することが出来るのか……!

後半は意外と熱い展開となり、異世界に飛ばされてしまったりと大変なことになってきます。
総プレイ時間は難易度ノーマルだと8時間程度で、意外とコンパクトな印象でした。

戦闘が単調といったことや、PKEの精度が悪いなどの部分もありますが、ファンなら「なんだよこのガラクタ!使えね~な~!」といいつつニヤニヤしながらオバケ探してると思うので問題無いでしょう。 楽しんだもん勝ちですよ!


↑見たことあるぞこのシーン!
映画の雰囲気そのもの

映画のオリジナルキャストでのボイスアクト、出し惜しみ無しのオバケ&名場面、そして誰もが体験したかった捕獲トラップのスローインと、これでもかとゴーストバスターズ愛が詰まった本作。

英語は全然得意ではないので、正直あまり何言ってるか分からないのですが(笑) ちゃんとビル・マーレイの顔芸まで再現されているので(ゲームでも女口説きまくってる!)分からなくても問題ありません!全てはフィーリングです!

大前提として映画ファン向けではありますが、ファンなら楽しめること間違いなしなので、ゴーストバスターズ30周年というメモリアルイヤーな2014年に遊んでみてはいかがでしょうか? 以上!
(360/PS3版共に国内版本体起動可)

↑お!Q-Bertを発見!(笑)