1999 Activiton NeverSoft PS/DC/N64/GBC/N-Gage |
↑マウンテン・デュー! |
プレイステーションソフト「Tony Hawk's Pro Skater」を紹介!
スケボーと言えばトニーホーク! トニーホークと言えばプロスケーター!!
今は亡きデベロッパー”NeverSoft”が放つ最強スケボーシリーズ伝説の第一弾!
ちなみに日本版タイトルは「トニー・ホーク"の"プロ・スケーター」だ! ダセぇ!(笑)
↑迫力のエアートリック! |
How To トニホ
まず最初に、スケボーゲームと言われて何を思い浮かべる?……恐らくこう聞かれて殆どの人が答えるのが「Tony Hawk's」シリーズ(以下トニホ)ではないだろうか。 あらゆる機種での発売やシリーズ展開で一時代を築き、リアル系の「Skate」シリーズが発売されている今でもなお、その名を轟かせているスケボーゲームのパイオニアだ。
もちろん、トニホシリーズ以前にもスケボーゲームは存在していた。 2Dの時代はさておき(「Skate or Die」や「720゜」等)90年代半ばからの3Dゲーム市場では、96年の「ESPN Street Games」(SCEA/PS)、97年の「Top Skater」(セガ/AC)、98年の「Street Sk8er」(EA/PS)などのタイトルがあるものの、その殆どがスケボーというよりもレース色の強い出来で、純粋なスケボーゲームと言えるものではなかった。
そんな中、1999年に登場したのが、3Dで再現された箱庭の中で自由にトリックを決めまくるという、今までとは全く違うアプローチで制作されたゲーム……そう、本作「Tony Hawk's Pro Skater」である。 シンプルな操作に硬派なゲーム性、そしてなによりビデオゲームで初めて”マジで遊べるスケボーゲーム”となった本作は、全米で大ヒット。 めでたく"スポーツゲームの1ジャンル"として確立されたのであった。
↑ダウンヒルステージ!檄ムズ! |
トニホ史なんて興味ねぇよ!
上の項では長々と書いてしまったが、まぁ要するにトニホシリーズは最高ってことだ! ここからは肝心のゲーム内容を紹介していこう! パンクロックでも聞きながら読んでくれ!
本作に搭載されているモードは、メインの「キャリアモード」、ハイスコアを競う「チャレンジモード」、自由にライド「フリースケート」、そして画面分割での「2P モード」の4種類。 本編である「キャリアモード」は実在する10名のプロスケーターから1人選び、全米各地を舞台とした「学校」や「モール」といった9つのステージを攻略していくワールドツアー的な内容。
各ステージには「10000点稼げ!」や「5つのテーブルをグラインドしろ!」などといったお題が5つ設けられており、1つクリアする毎に”ビデオテープ”が獲得できる。 そして、規定数のビデオテープが獲得出来たら、新しいステージが選択できるようになるという具合だ。
↑電車に轢かれる事も……! |
1回のプレイは2分と決まっており、その中で「今回は流しプレイでステージを把握しよう」、「ステージ覚えてきたからハイスコア狙おう」などプランを立てての攻略が必要。 ただ、2分ですべてのお題をやれと言っているわけではないので、何回もトライしてじっくりと”自分なりの方法”を見つけていくのが一流トニーホーカーへの近道だ。
全体的な難易度は結構高く、序盤ではなんとかなるものの、ステージを重ねていくとハイスコアが上がり厳しいものになってくる。 というのも、本作では「マニュアルトリック」が搭載されていないので、「グラインド→マニュアル→バンクなどで大技」という一連のコンボが不可能なのだ。
マニュアルが出来れば、ある程度無茶な場所にあるオブジェクトもコンボとして取り入れることができたのだが、本作はそれができない。 ということは、あらかじめステージに設置されているオブジェクトを生かすということが最重要課題となってくる。 まずは利用できそうな街中のオブジェクトをくまなく探して、コンボを編み出していこう。
↑モールで爆走グラインド! |
シビアなマップ構成
本作に登場するステージはどれも立体的なマップとなっており、高低差を利用したトリックやギミックが数多く搭載されている。 中でも、各ステージに隠されたビデオテープを見つける「Hidden Tape」というお題はその最たるもので、ビルとビルの間やそびえ立つ岩の上など、毎回かなりいやらしいところに隠されているのだ。
テープを獲得するには、まずマップをよく観察し、どの経路がテープの場所に繋がっているのかを把握する必要がある。 そして、そのルートを把握した上で”完璧な操作”で2分以内にたどり着かなければならない。 まぁ、こう書くと難易度が超高そうに聞こえるが、不可能ではない絶妙な難易度に設定されており、「今のは惜しかった…!もう一回やってみよう!」と思わせるレベルデザインは非常に逸品。
↑コンテストに出場だ! |
シビアと言えば、ゲームを進めていくと通常のステージの他に「競技場ステージ」なるものが出現し、スケボーコンテストに出場することになる。 10名のスケーターと競うことになるコンテストは、1分のスケーティングを3回行い、審査員によるジャッジの合計得点で”上位3位以内”になることがクリアの条件。
短い時間でどれだけ高得点の技が出せるかがポイントなのだが、問題は3回のスケーティングを完璧にこなさなければいけない点。 1回目2回目は高得点でも、3回目のランでズッコケてしまうと、もう一度最初のランからやり直しという厳しいシステム。
「そもそも1分とか短ぇよ!」と思わず心の声が出てしまうも、ここは落ち着いて「フリースケート」でゴー・プラクティス。 やはりゲームもスポーツも練習が肝心だ!
↑このウォールペイントは…! |
最重要サウンドトラック!
トニホシリーズの楽しみといえばこれ! パンク/ハードコア系のバンドを筆頭に毎回様々なアーティストを収録しており、その渋いセレクトは「もっとサントラ出してくれよぉ~!」と切に願うほどだ。
(サントラがリリースされているのは3とAmerican Wastelandの2作品のみ!少ねぇ!笑)
そんなシリーズの最初を飾るアーティストは、「Dead Kennedys」や「Suicidal Tendencies」のハードコアレジェンドから、「The Vandals」や「Goldfinger」などのポップパンク、そして「Primus」や「Unsane」といった渋いオルタナ/メタル系などなど凝縮された10バンドが収録。
スピード感のあるゲームに相応しい速度のある楽曲が多く、プレイ中の爽快感はかなりのもの。 当時流行していたポップパンク一遍になっていないところも最高だ。 ちなみに、個人的ベストトラックは「The Suicide Machines」の”New Girl”! 是非とも学校の中庭を爆走しながら聞いてくれ!
※本作の収録曲リストはコチラ←
↑少ないながらもカスタム機能搭載! |
シリーズの原点
リアルで迫力のあるトリックに絶妙なレベルデザイン、そして自由なスケーティングシステム……現代スケボーゲームの原点である本作は、シビアながらも楽しくプレイできるように調整された”革新的なスケボーゲーム”だといえよう。
「Tony Hawk」氏自身も名前を貸すだけでなく、ゲームの開発に協力しただけあって、シンプルながら全体的に丁寧な作りは流石な出来。 この辺りが他のスケボーゲームとは違うところであり、本作のヒットした所以ではないだろうか。 数年ぶりにプレイしてみたが、やはり面白かった。
もちろんプレステの初代もおススメだが、現在では「Tony Hawk's Pro Skater」と「Tony Hawk's Pro Skater 2」をリメイクした「Tony Hawk's Pro Skater HD」がXBLA/PSN/PCで配信されているので、プレイできる環境があればこっちもおススメだ! 以上!
↑スケボービデオも収録! |